KOGUMA RECORD

ドン珍否島Trippers、2nd Album normal 2020.4.30 on sale!

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※4月5日に予定しておりましたCD先行発売ライブは、延期(開催未定)となりました。

とぼけた顔の戦闘機が月を横切ってゆく/澄ました顔のミサイルが道をすり抜けてゆく(M3「みちかけ」より)

荒廃した全地球に鳴り響く近未来の霊歌たち。
たまの名曲『サーカスの日』のカバーを含む全7曲。
ドン珍否島Trippersの2ndアルバム「normal」完成。

2012の1stアルバムから8年の時が過ぎ、その間にバンドが作り続け、演奏し続けた曲たちがついに録音されてドン珍否島Trippersの2ndアルバム「normal」が完成しました。ジャグバンドっぽさも多分にあった1stアルバムに比べると編成も変わり、グッと「normal」でソリッドなバンドサウンドとなった今作ですが、おそらく「normal」の意味はそんなところにないことは明らかです。

まるでディストピアSFの風景のようなアルバムジャケットは、かつてのMUTE BEATの名盤「LOVER’S ROCK」を想起させ、逆さまのタワーマンションがスリーマイル島の原発よろしく屹立しています。このアルバムの曲たちはどれも優しく、しかし逆さまの絶望も同時に鳴っているような気がして、この風景のような世界で日々生きる我々にすっと忍び込んできます。気がつくと、『頼むから 誰か君の 話を真面目に聞いてはくれないか』(「話の話」)『ぼくらは何をしてどこへ消えていくんだろう』(『サーカスの日』)『明日も 明後日も その後も このままずっと続くかな』(『あ・うん』)・・・と、歌を口ずさんでいる自分に気づいたりして。

きっと未来は簡単に終わったりもせず、こんな生活が続いて、僕らは極めて「normal」に日々を過ごすでしょう。しかしその中にどれほど多くの反語を含んでいることか、どれほど多くの嘘を含んでいることか、このアルバムは気づかせてくれるでしょう。たぶん、おそらく、もしかしたら。

静かにみなぎるグルーヴとこぼれ落ちる詩情が美しい、珠玉の7曲が宇宙を駆けるように投下されます。是非聴いてください。

こぐまレコード主宰biwacovic